風の中のマリア [本]

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【風の中のマリア/☆☆☆☆☆☆☆★★★】

「女だけの帝国」が誇る最強のハンター。その名はマリア。彼女の身体はそのすべてが戦いのために作られた。堅固な鎧をまとい、疾風のように飛ぶ。無尽蔵のスタミナを誇り、鋭い牙であらゆる虫を噛み砕く。恋もせず、母となる喜びにも背を向け、妹たちのためにひたすら狩りを続ける自然界最強のハタラキバチ。切ないまでに短く激しい命が尽きるとき、マリアはなにを見るのか。

という話。

最初は、・・・・・ん?って感じでしたが、読み始めると意外とストーリーの中に引き込まれる感じがしました。
【永遠の0】が大ヒットしている著者なだけに、この著者の作品を一気読みしているのですが、【風の中のマリア】って、どんな話かも知らずに買いました。最初は、風の中のマリア・・・・・マラソン選手の話かなぁとか思ったのですが、全然ちゃいました。
ってか、読み終わっての感想は、この蜂に対する考え方も変わりそうです。


輝く夜 [本]

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【輝く夜/☆☆☆☆☆☆☆☆☆★】

幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう。「高望みなんてしない。平凡な幸せが欲しいだけなのに」。それでも困っている人を放っておけない恵子は、一人の男性を助けようとするが―。5編の泣ける奇蹟。

という話。

良かったです。一気読みでしたが感動しましたね。
特に、3話目は良かったです。非常に(^^)


モンスター [本]

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【モンスター/☆☆☆☆☆☆☆☆★★】

町でいちばん美しい女は、かつてバケモノと呼ばれていた。

醜い女が完全なる美を獲得した先にあるのは、誰もが羨む幸せか、それとも破滅か・・・・・・。
ベストセラー『ボックス!』『永遠の0』の著者、待望の書き下ろし最新小説!

田舎町で瀟洒なレストランを経営し、町中の男を虜にする絶世の美女・未帆。彼女の顔は、かつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ呼ばわりされ、友達もできない悲惨な日々。そして思い悩んだ末、ある事件を起こしてしまう。追われるように移り住んだ「美女の街」東京。そこで整形手術に目覚めた未帆は、手術を繰り返して完璧な美人に変身を遂げる。そのとき、甦ってきたのは、かつて自分を虐げた町に住むひとりの男に対する、狂おしいまでの情念だった・・・・・・。

という話。

この人の本は初めて読みました。
台詞がより『リアル』な言い回しでした。じゃぁ、何が何処が・・・・と言われると伝えにくいですが、この主人公の女性の心が非常に巧く表現されていて、次の展開、そしてその先!が、気になる作品に仕上がっていました。最近読んでいた貴志祐介と比べると、文章に若干の荒さを感じたが、たぶんそれは登場人物の性格に合わせているものだったら、納得でもあります。ただ、ひとつだけ言わせてもらうならラストが・・・・って感じでした。

次は、【百田直樹/輝く夜】を読んでいます。イヴの夜の奇蹟。なんてなテーマのようですが・・・・。この時期にぴったりの作品かと(^^)[雪]


鬼の跫音 [本]

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【鬼の跫音/☆☆☆☆☆☆☆☆★★】

刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており…(「〓(ケモノ)」)。同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが…(「悪意の顔」)。心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。驚愕必至の衝撃作。

という話。

計6作品の短編集です。
達磨、米俵で出来た人形、不思議なキャンパスなど、それぞれの話にキーワードが存在します。
個人的には結構面白く読ませてもらいました。
前に読んだ【光媒の花】とはまったく違う話ですが、それでも道尾秀介らしい作品でした。【光媒の花】の中では、”流れ星の作り方”が好きでしたが、今回のは【冬の鬼】と最後の【悪意の顔】が衝撃でした。
流石、直木賞作家なだけはあります。次回読むのは、今日本屋でまた探そう。



セカンド・サイト [本]

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【セカンド・サイト/☆☆☆☆☆☆☆☆★★】

キャバクラのボーイ・タクトは、新人キャストの花梨が不思議なある力を持つのを知り、その存在を気にかける。そんな時、人気ナンバーワンのエリカが殺された! 第20回サントリーミステリー大賞受賞作。

という話。
最後の伏兵が少し弱い感じでした(^^)
ただ、話の展開、文章の構成は良かったです。読みやすく途中から、話の展開も面白くなり最後は一気読みしました。続編も出ているらしいので、探して読んでみたいと思います。
これで、また読む著者がひとり増えました(^^)


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