鬼の跫音 [本]
【鬼の跫音/☆☆☆☆☆☆☆☆★★】
刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており…(「〓(ケモノ)」)。同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが…(「悪意の顔」)。心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。驚愕必至の衝撃作。
という話。
計6作品の短編集です。
達磨、米俵で出来た人形、不思議なキャンパスなど、それぞれの話にキーワードが存在します。
個人的には結構面白く読ませてもらいました。
前に読んだ【光媒の花】とはまったく違う話ですが、それでも道尾秀介らしい作品でした。【光媒の花】の中では、”流れ星の作り方”が好きでしたが、今回のは【冬の鬼】と最後の【悪意の顔】が衝撃でした。
流石、直木賞作家なだけはあります。次回読むのは、今日本屋でまた探そう。
2012-11-23 00:00
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