京都・奈良 社寺仏閣巡り 43 東大寺 その2 [旅行]

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奈良の大仏様を跡にして向かったのが正倉院でしたが、現在修復中で拝観不可のため、仕方なく若草山の方へと進みました。次の目的地は二月堂です。

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二月堂へ向かう参道を登っていきます。
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雰囲気の良い廊下を上がって行くと
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国宝:二月堂
旧暦2月に「お水取り」(修二会)が行われることからこの名がつきました。
二月堂は平重衡の兵火(1180年)、三好・松永の戦い(1567年)の2回の大火には焼け残ったとされていますが、寛文7年(1667年)、お水取りの最中に失火で焼失し、2年後に再建されたのが現在の建物になるそうです。本尊は大観音、小観音と呼ばれる2体の十一面観音像で、どちらも何人も見ることを許されない絶対秘仏だそうで、建物は2005年12月に国宝に指定されました。
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この存在を全く知らなかったので感動でした。
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国の文化財:三昧堂(四月堂)
開山堂の隣にあるのが三昧堂で、旧暦四月にここで法華三昧の行が行われたため、俗に四月堂と呼ばれるようになったそうです。
法華三昧とは、天台宗における四種三昧の一つである「半行半坐三昧」のうち、法華経に基づいて行われる行のことで、1021年に創建されたのだそう。その後、鎌倉時代に再建されるが、その後、鎌倉・室町期の古材を用いて1681年に改築された。現在は、1903年に法華堂(三月堂)から移された千手観音立像が本尊となっているが、かつては普賢菩薩像を本尊としたため、普賢堂(ふげんどう)とも呼ばれていたそうです。

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国宝:法華堂(三月堂)
「天平時代の宝石箱」とも称される法華堂。熱心な仏像ファンのみならず、初めて訪れる人をも魅了してやまないそうです。
安置される仏像のうち14体が奈良時代のもので、いずれも傑作揃い。
慈愛で包み込むような眼差し、深い思索を促す眼差し、射すくめるような鋭い眼差しは、見る者の心の奥にまで、真っ直ぐ届いてくる。ここでは時計の針を遅らせて、一体一体とじっくり相対したい。
また法華堂は東大寺の中で最も古い建築物である。聖武天皇は728年、1歳に満たずに亡くなった基親王(もといしんのう)の菩提を弔うため、金鐘山房(きんしょうさんぼう)を建立し、9人の僧侶を止住させる。この中の1人は、後に初代別当となる良弁だ。金鐘山房はその後、東大寺の前身寺院とされる金鐘寺として発展しました。
寺伝によれば、法華堂はこの金鐘寺の遺構と伝わっていて740年〜747年ごろに建立されたと考えられ、東大寺の創建より遡るお堂なのだそう。本尊は不空羂索観音。
この法華堂、元々は2つの建物で、右が檜皮葺きの礼堂、左が瓦葺きの本堂(正堂)だった。鎌倉時代に、礼堂が重源によって再建され、その後さらに、礼堂を入母屋造りに改築して2棟をつなぎ、現在のような1棟になったそうです。向かって左が奈良時代、右が鎌倉時代ですが、時代の異なる様式が見事に調和し、美しい佇まいを見せているそうです。

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法華堂のすぐ南に鎮座する手向山八幡宮は、明治の神仏分離の際に東大寺から独立するまで、永らく東大寺と一体で、その始まりは東大寺創建にまで遡ります。
聖武天皇は749年、大仏造立の守り神として、宇佐神宮(現在の大分県)から八幡神を勧請したそうです。これは、八幡宮から初めての分社となる。八幡神は当初、平城京の南の梨原宮(なしはらのみや)に鎮座した後、東大寺大仏殿近くにある鏡池(八幡池)に遷座。以来、東大寺の鎮守となりました。1180年の治承の兵火の際、平重衡による南都焼討ちによって焼失するが、1250年に北条時頼が再建し、現在の地に遷座されたそうです。
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ここから、次は世界遺産の春日山原始林を抜けて、春日大社に向かいます。



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風来鶏

3月12日の夕方、二月堂へ向かう参道は物凄い人出になりますね(^^;;
この日でないと、松明が見られないと思っている人が多いみたいです!?
by 風来鶏 (2014-02-25 10:07) 

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